偶然、メールのやりとりをしていた相手の女性が実は男性、つまりネカマだということが分かりました。
そこでそのネカマにいろいろと聞いてみました。
「あなたがネカマになったのは、どうしてですか?」
「あたしは女の子が好きなんです。だって女の子って可愛らしいじゃありませんか。それに男の人は女の子には甘いんです。騙すつもりはありません。あなたからのメールを読むと癒されるんです。あたしを一人の女性として扱ってくれますから、あたしはすっかり女性になったような気になれるんです」
「そうですか、ところで、あなたの相手は私だけですか?」
「あたしのお相手はあなただけではありませんことよ。ほかの男性ともお付き合いをしていますわ。世の中にはいろいろなタイプの男の人がいますから、あたしに来るメールもいろいろよ。真剣に交際を迫ってくる男性もいるわ。なんとかはぐらかしてはいるけど、そんな人とはそろそろ縁を切ろうと思ってます。あなたには見破られてしまったけど、その人は気がつかないみたいなの」
「そんな、人を騙すようなことをしていて、あなたは何とも思わないのですか?」
「騙しているのではありません。騙されるほうが悪いんです。大抵の男の人はスケベでしょ。スケベ根性があるからあたしの誘いに乗ってくるのよ。もしその気がないんならメールを送ってこなけりゃいいでしょ。あたしにメールをくれて、君の体が見たいとか、露骨に迫ってくる人もいるわ」
「そういう時にはどうするのですか?まさか、あなたの写真を送ったりはしないでしょう」
「当たり前よ、そんなメールは無視するの。たぶん、それで相手の人からはネカマだって見破られるでしょうけど、それはそれでいいの。だって次から次へと新しい男の人から交際メールがくるんだから。多くの男性と付き合うのって楽しいことよ」
「私の場合は、どうですか。もうメールのやりとりはしないのでしょうね?」
「ウン、そうねえ、ネカマだって分かっているあなたにあたしから付き合ってって頼んでも、たぶんダメでしょ。こんなに真面目にいろいろと聞いてくれるから、頼もしい人だとは思うけど」
そのネカマとは、その後メールは来なくなったし、私からもメールは入れていない。
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