人間ほど個体差がある生き物はほかにはない、という説を耳にしたことがあります。学術的な見地からではありませんが、そう言われればサラブレッドの競馬馬はどの馬でも1000メートルを多かれ少なかれ60秒ほどで走りきります。その中で50秒台の馬が一番速いということになります。ところが人間は練習の成果もありますが100メートルのスプリント競技で楽に10秒を切ってきます。ではわたしも同じような練習をすれば10秒を切れるかといえば、それはどうあがいても出来ない相談です。それは個体差が激しいからです。
同じように、十人十色と言われるように人間は実に多岐にわたる人格を持っています。考え方が一致するのは利害関係が一致する時ぐらいです。
ですから、女性になりたいという願望が強い男性や、その反対に男性になりたいと願う女性がいても不思議ではありません。
女性になりたい男性は、現実にはオカマやニューハーフという形で存在します。しかし、そこまでして女性にはなりたくない、という人もからりいるのではないでしょうか。そこにきて、近年ではインターネットを含む情報通信が格段の伸展を見せています。今やネット社会という現実の社会とは別の空間が存在します。
ですから、女性になってみたい。しかし、実際にはそれができないという男性がネットに目をつけて、せめてネットの世界だけでも女性になりたいと考えるのは当然のことです。ネットは相手を特定することが難しい匿名性を持っていますから、ネカマになるのは簡単なことです。
ネカマになって、女性のように行動すれば楽しくて自分の女性願望が満たされると感じる男性が沢山います。日常生活への反発、ストレスのはけ口からという男性もいるでしょう。せめて夜のひとときを女性の自分になって、ネット内で女性として過ごしてみたいという気になれば、もうその男性はネカマの予備軍です。
そして予備軍からやがては正規軍です。そしてネカマの誕生です。
その新しいネカマがどんな行動に出るかは、その人次第ですが、ネットマナーを守る無害なネカマになるか、単に自己満足の女性願望で止まるか、いずれにしてもネット内だけでも女性になってみたいという願望が大半のネカマの始まりではないでしょうか。

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